DXについて、基本的なことを解説します。以下について知ることができます。
・DXとは
・IT化とDXの違い
・DXとビジネスモデル
■DXとは
情報通信技術(Information and Communication Technology)を中心において、ビジネスを遂行することを言います。
たとえば、Airbnb(エアビーアンドビー)は、通信にインターネット、サーバにクラウド、クライアントの端末にスマートフォンを使って、 個人の保有する部屋の空き情報を共有するビジネスを展開しています。
つまり、ICTによるビジネスモデルを構築するDX企業です。
■IT化とDXの違い
一方、IT(Information Technology)化とは、もうすでにある業務をITによって便利にすることを言います。
たとえば、銀行のオンラインバンキングは、ITです。
スマートフォンから自分の口座の残高照会、振込などを行えます。ユーザにとっては便利ですよね。
しかし、残高照会、振込などの業務は、これまでの銀行業務そのままで、何も変わりません。
ユーザが、銀行に行かなくてもできるようになっただけにすぎません。
残念ながら、銀行側にとっては、IT化によって、
売上に相当する預金高や投資信託が売れるわけではありません。
IT化の限界は、このように、全体の一部の業務だけ改善しかされないことです。IT化は、業務を定型化することで効率化することが目的で実施されてきました。
DXの目的は、ICTを使うことを前提とし、業務全体をゼロベースで考えることで、
ハイパフォーマンスを生み出すビジネスを創出することにあります。
そのためには、ビジネスモデルを定義し直すことが必然となります。
■DXとビジネスモデル
ビジネスモデルとは、ゼロからビジネスを作るときに描く手順、つまりロジックです。
そこには、お金を含む情報が流れ、循環し、蓄積される様が描かれます。
この情報のフローをコントロールするために、ICTが使われることになるのです。
スタートアップや新規事業では、新しいビジネスモデルを考え、
それを具現化していかねばなりません。
DXでは、このビジネスモデル全体が、ICTによって駆動されることになります。
したがって、ビジネスに関わる誰もが、
IT(情報技術)と通信(C)の常識を知るべき時代に突入したということになります。