シーケンス図は、システム、ソフトウェア、プログラムなどのインスタンス間のインタフェースを使ったやり取りを時間の進行とともに可視化します。
以下は、シーケンス図を書く際の基本的な要素とその書き方になります。
・インスタンス
システム、ソフトウェア、プログラム、あるいは、人など、実際に存在する有形・無形のモノを示します。
・ライフライン
インスタンスから下に伸びる縦の破線で表現します。インスタンスが動作するタイミングや期間を示すために使われます。インスタンスが実行されている期間は、矩形でライフライン上に示します。
・メッセージ
インスタンス間のインタフェースの使い方を示す矢印です。以下の2つの種類があります。
①同期メッセージ
実線の矢印で、呼び出し元が呼び出し先の完了を待つことを示します。
呼び出し元から呼び出し先への送信は実線の矢印で、その逆の返信は破線の矢印で表示されます。
②非同期メッセージ
破線の矢印で、呼び出し元が呼び出し先の完了を待たないことを示します。
・インスタンスのローカル実行
ライフラインに沿った実践の矢印でループさせます。その間もライフライン上に矩形によって示されます。
・条件分岐(ALT)
特定の条件に基づいて、流れる部分的なシーケンスを示します。
例えば、ある条件が真のときには一つのシーケンスが、偽のときには別のシーケンスが動作する場合に使います。
・任意(OPT)
ある状態が発生した場合にのみ動作する部分的なシーケンスを示します。
・繰り返し(LOOP)
特定の条件が満たされる間、部分的なシーケンスが繰り返される場合に使用されます。
■ まとめ
「複数のシーケンスを使って、ソフトウェアの動作を見える化する」
シーケンス図は、機能の動きの瞬間を切り取ったスナップショットであり、正常系、異常系など、すべてのパターンを記載していきます。